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身体を通して時代を読む
身体を通して時代を読む−武術的立場

甲野善紀 身体操作術甲野善紀×内田樹
定価:1,500円(本体価格)+税
ISBN:4-86238-003-4

武術の智慧がこの国の歪みを糺す!

いまや武術、スポーツ界のみならず介護、教育、工学の世界からも注目を浴びる武術研究者・甲野善紀と
現代思想の研究者にして合気道六段の内田樹が、
武術家の知見を元に「日本はこのままでよいのか!」と大放談。
学校教育の改革、
科学的思考批判、
日本的組織の欠陥、
若者の知的な問題点、
飽食と生きる意欲のジレンマ・・・など、
日本が抱える喫緊の課題について
縦横無尽に語りつくす、憂国的武術対談。

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武道を語らずして日本の未来を語るなかれ
いま日本で一番おもしろい二人の、言葉による真剣勝負の記録。
−養老孟司
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生きていると言うことを実感するために、命そのものと向き合うような体験を
現代人はするべきだと思いますね/
体育を見直さなきゃいけない。私の言う体育は身体を通して表現やモノを感じることを学ぶということなんです
――甲野善紀

日本人の愛国心というのは、僕たちの知っているどの国の愛国心ともまるで違う
「異常なもの」のような気がします/
必要なのは、論理的な正しさとか意味の整合性とかじゃなくて、
「兵法」の理にかなった身のさばき方だと思うんです
――内田樹

−目次−
第一章 自己をみつめる方法としての武術
第二章 生き延びるための力
第三章 師は何も教えず、弟子は学ぶべきものを学ぶ
第四章 「学び」とは別人になること
第五章 進化の仕方を進化させる
第六章 「生きている実感」に火をともす
第七章 フィジカルに沁み込むことばを
第八章 あらゆる社会制度の分岐点で

◆甲野善紀(こうの・よしのり) 
一九四九年生まれ。武術研究者。二〇代の初めから「人間にとっての自然とは何か」について考え始め、七八年武術稽古研究会を設立、松聲館道場を建てる。一般化されたねじりやうねりを伴う動きの問題点に気づき、その立場から剣術、抜刀術、体術、手裏剣術等の研究と指導を行なう。〇三年武術稽古研究会を解散、個人となってスポーツ、介護、楽器演奏、工学、教育様々な分野との交流を始めている。著書に『剣の精神誌』『「古の武術」に学ぶ』『身体から革命を起こす』『武学探究』『自分の頭と身体で考える』など多数。
◆内田樹(うちだ・たつる)
一九五〇年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程(仏文専攻)中退。東京都立大学人文学部助手を経て、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。七五年多田宏先生(合気会師範、イタリア合気会最高師範、合気道九段)主宰の自由が丘道場に入門。〇五年より多田塾甲南合気会師範。合気道六段。著書に『「おじさん」的思考』『ためらいの倫理学』『街場のアメリカ論』『知に働けば蔵が建つ』『態度が悪くてすみません』『身体知』など多数。


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