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■ 黙ってオレについてこい★文句がある奴ァ爆撃だ
作者 マイカ・イアン・ライト
解説 憲法上の権利を守るセンター
はじめに カート・ヴォネガット
序文 ハワード・ジン
監訳 早川いくを
定価:1,400円(本体価格)+税 ISBN:4-901784-19-6
2003年6月20日刊行
本書の著者は、同様にアメリカが仕掛けた1989年のパナマ侵攻時に、最前線の実行部隊であるレンジャー部隊として出撃。作戦成功後、パナマの町の残骸を眺め渡したときに、はたと思い至るのです。「これは正義じゃない!これはただの侵略だ!」
そして退役後、子どものためのアメコミのアニメーション作家に転進した著者は、町で見かけたプロパガンダ・ポスターが、昔のナチスのものにそっくりなことに衝撃を受けます。そのときから著者の、戦争プロパガンダを逆手に取った、アンチ・プロパガンダ・ポスターの製作が始まりました。
昔のポスターを眺めるだけでも、その恐ろしさ、愚かさに気づかせてくれますが、それを逆転しREMIXすることによって、よりいっそうシニカルに戦争を感じさせてくれます。
第一次・第二次世界大戦中の戦争プロパガンダ・ポスターのキャッチを組み替え、9.11テロ以降の戦争、平和、愛国心についての解説を添えてあります。
そこでは、アメリカや日本のマスメディアではあまり触れられることのない、社会のさまざまなからくりや矛盾が明かされます。兵役のヒモ付き大学奨学金制度や、映画『マイノリティ・リポート』を地でいくような「総合的情報認知」システム等々。
40点のポスターの新しいキャッチは、戦時の心理状態やブッシュ政権、国土安全保障省、対テロ戦争、2000年の大統領選、軍産複合体などを痛打しています。
(編集担当 小林)
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