■ 林 岱山
『新宿スカラ座』社長 五十六歳
「閉店の話を聞きつけて店を丸ごと売ってくれって。でもね、私の手を離れたスカラ座、その建物が残るのはイヤなんだ…」 |
■ まやま(本名・杉田光隆)
寄席『末広亭』専務 五十二歳
「末広亭はもう何年ももたない、売らざるをえないだろうって言われました。ただやっぱりね、笑いって大切なんです」 |
■ 中西鈴子
『新宿十二社天然温泉』女将 七十八歳
「経営のことだけ考えたらやめちゃいたいけどね、温泉療法で麻痺した体がよくなったなんて聞くと、ああ、よかったって思いますものね」 |
■ 斉藤昭隆
思い出横丁『つるかめ食堂』社長 七十五歳
■ 三堀 功
『バーみのる』店長 六十歳
「三十年くらい前だったかな、おかっぱ頭の小さい女の子がね『タマゴヤキちょうだい…』って言うのよ。次の朝も食べるものがないっていうのをあるお客さんが聞いてさ、私におにぎり作らせてね。この横丁は"人情横丁"ですよ」(斉藤昭隆) |
■ マレンコフ
ゴールデン街 流しのギター弾き 七十八歳 |
■ 奥山彰彦
『奥亭』オーナー 五十五歳 |
■ 永井教子・山本弛帆
『クリシュナ』共同経営者 二十八&二十七歳 |
■ 水戸部房乃
『美紗』ママ 八十七歳
「通行人みたいな顔して、どっか飲み連れてって、なんていうのがいたらキャッチよ。でもね、このコたちもこれで食べてるんだなと思うと可哀想になってね、手伝ってやるような気持ちにもなるのよ」(水戸部房乃) |