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■ 犬との別れ
三田誠広
定価:1,500円(本体価格)+税 ISBN:4-901784-53-6
いつもリュウノスケが隣にいてくれた
生後二ヵ月で飼い始めたシベリアン・ハスキー。
出会いから、日々の暮らし、そして惜別まで、愛犬とともに過ごした、かけがえのない十五年間を描いた感動作。書き下ろし。
「孫が生まれ、入れ替わりに、リュウノスケは去っていく。孫が生まれた喜びと引き替えに、わたしたちは、犬が去っていく悲しみに耐えなければならないのだ。
喜びがあれば、必ず悲しみがある。それが人生だ。
登校拒否をしていた頃の孤独な自分が、妻と二人の息子に恵まれた。息子たちは社会に出ていき、長男はスペインに住むことになったが、こうして孫を連れて帰ってきてくれた。
(中略)
だが、リュウノスケは去っていく。いまはそのことで、胸がいっぱいになっている」
本文より
[著者略歴]
1948年大阪生まれ。早稲田大学文学部卒業。66年に『Mの世界』で作家デビュー。77年に『僕って何』で芥川賞を受賞。以降、小説、評論、エッセイと幅広く活躍している。『いちご同盟』『地に火を放つ者』『桓武天皇』『こころに効く小説の書き方』など著書多数。現在、日本文藝家協会常務理事、日本文藝著作権センター事務局長を務めている。
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