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■ 『ペルセポリス I イランの少女マルジ』
『ペルセポリス II マルジ、故郷に帰る』
マルジャン・サトラピ
園田恵子 訳
定価:1,400円(本体価格)+税 (I)
定価:1,500円(本体価格)+税 (II) ISBN:4-901784-65-X
ISBN:4-901784-66-8 ハーベイ賞、アレックス賞などを受賞し、30ヶ国以上で出版された世界的なベストセラー!
イスラーム革命、イラン・イラク戦争…戦火を逃れた異国での孤独…傷心の帰国…結婚やがて離婚。
激動の時代を悲しみと怒りとユーモアで彩り、斬新なタッチで描いた自伝的グラフィックノベル。
(I)
マルジは、イランの裕福な家庭に生まれたが、小学生でイスラム革命が始まる。突然、男女は別の学校に通わされ、ヴェールをつけることを強いられる。弾圧・戦争がおこり、爆撃の犠牲となる友人、拷問で死ぬ叔父、死と隣り合わせに生きながら、普通の女の子の目線で淡々と語られる日常生活。社会風刺とブラックユーモアがきいた、マルジ6歳から14歳までの自伝的グラフィックノベル。
(II)
1984年、マルジ14歳。彼女は学校に行くため、混迷するイランをはなれ、一人ウィーンで生活を始めた。思春期を迎えたマルジは、ありがちな“自由の落とし穴”にはまる。恋を知り、クスリに手をだし、路上生活まで経験してしまう。真に生きる意味を見出したマルジは、イランに帰る決意をする。そして結婚、やがて離婚。テレビやニュースではわからないイスラムの真実がここにある。
●海外の書評から●
現代における最高に斬新で、最高に独創的なメモワールのひとつと言える。人間の尊厳を最大限尊重したいという切なる願いを、マルジは声を上げて我々に呼びかけているのです。
――ロサンジェルス・タイムズ
予見的で…予測不能…何から何までユニークで、完全に魅了された。 ――タイム
恋に落ちずに『ペルセポリス』を読むことは、ほとんど不可能です。 ――ボルティモア・サン
並外れた偉業、人に勇気をくれる成長の物語 ――USAトゥデイ
キラキラ光る、飛び抜けた才能によるコミック回想録…無邪気な声で伝えられる…圧政的な政権がいかにして普通の生活を歪ませるかが、白と黒のコントラストの描画によってドラマチックに描き出される。
――ヴォーグ
愉快だ…劇的ドラマとのんきなウィットがダンスしてる。 ――ニューヨーク・タイムズ・ブックレヴュー
称賛されるそのわけ…とびきり素晴らしいこと ――フィラデルフィア・インクワイアー
作 マルジャン・サトラピ MARJANE SATRAPI
1969年、イランのラシュト生まれ。テヘランで成長し、フランス語学校に通う。14歳の時に国を離れ、ウィーンを経て、ストラスブールでイラストレーションを学ぶ。イラストは「ニューヨーカー」や「ニューヨークタイムズ」など、世界中の新聞や雑誌に掲載。また、子供向けの本も数冊執筆。なかでも1979年イスラーム革命以降の著者の体験を描いた本書は批評家の絶賛を浴び、すでに30ヶ国語に翻訳されて国際的なベストセラーとなっている。「ニューヨークタイムズ」が選ぶ注目すべき本に選出されたほか、優秀な外国語の本のアメリカ版に贈られるハーベイ賞、さらには米国図書館協会のアレックス賞を受賞。2005年にはアングレーム国際バンドデシネフェスティバルにおいて、『Poulet aux prunes(鶏のプラム煮)』が最優秀アルバム賞を受賞。
現在、フランスのパリ在住。 訳 園田恵子 Sonoda Keiko
詩人。詩集『娘十八習い事』『日月譚』(共に思潮社)が話題になり、会社員を経て文芸活動に専念。エッセイに『猫連れ出勤ノート』(講談社)、『東京枕草子』(潮出版社)。国内外で詩の活動を展開するほか、作詞やエッセイストとしても活躍する新世代の詩人。CDに『砂の丘』『願い』(共にフォンテック)他多数。2005年、新詩集と翻訳が出版される。
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