早逝したイタリア・ネオリアリズモの旗手、ベッペ・フェノーリオの小説作品を本邦初出版。
第二次世界大戦末期、パルチザンとしてファシストやドイツ国防軍との熾烈な戦闘に身を投じた自らの体験をもとに、極限状況におけるパルチザンのリアルな心理描写と名も無き人々の人生の一断面を冷徹な眼差しで描いた佳作12編。
【目次】
1 アルバの二十三日
2 片道切符
3 ペテン
4 パルチザン・ラウールの門出
5 ブリステル親父
6 もうひとつの壁
7 エットレが仕事に行く
8 あの古風な娘
9 緑色の水
10 十月十日(とつきとおか.ノヴェ・ルーネ)
11 死の匂い
12 雨と花嫁 |