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アルバの二十三日
タイトル アルバの二十三日

著者 ベッペ・フェノーリオ 楠瀬正浩訳

定価 2,200円 (税込)

ISBN 978-4-86238-247-4

発売日 2021/6/10

内容 早逝したイタリア・ネオリアリズモの旗手、ベッペ・フェノーリオの小説作品を本邦初出版。

第二次世界大戦末期、パルチザンとしてファシストやドイツ国防軍との熾烈な戦闘に身を投じた自らの体験をもとに、極限状況におけるパルチザンのリアルな心理描写と名も無き人々の人生の一断面を冷徹な眼差しで描いた佳作12編。

【目次】
1 アルバの二十三日
2 片道切符
3 ペテン
4 パルチザン・ラウールの門出
5 ブリステル親父
6 もうひとつの壁
7 エットレが仕事に行く
8 あの古風な娘
9 緑色の水
10 十月十日(とつきとおか.ノヴェ・ルーネ)
11 死の匂い
12 雨と花嫁

著者略歴 ベッペ・フェノーリオ
1922年労働者階級の家庭に三人兄弟の長男として生まれる。1942年トリーノ大学文学部に入学。翌年徴兵され士官学校生として訓練を受ける。同年バドーリオ軍事政権が連合軍との停戦を宣言したのを機にアルバに帰郷した後、すぐにパルチザン部隊に加わる。家族とともにファシスト軍に捕まるが、アルバの司祭の介入により釈放。その後1946年春までパルチザンとしてファシスト軍と戦う。戦後再び大学に戻るが、執筆活動に専念するため中退。1947年ワイン会社に採用されるが、その間も執筆活動を継続。1960年ルチアーナ・ボンバルディと結婚、一女をもうける。長年にわたる過度の喫煙により喘息と肋膜炎を患い、1963年気管支癌により死去。享年41歳。『逆境』『麗しの春』『個人的な問題』など、パルチザン時代の体験をもとにした多くの作品を発表。イタリア文学におけるネオリアリズモの代表的作家と目されている。

訳者略歴 楠瀬正浩
1947年神奈川県に生まれる。1966年東京大学仏文科入学。1970年サンケイスカラシップによりパリ大学に給費留学。1979年仏政府給費留学生としてパリ大学に留学。1981年東京大学人文科仏語仏文学博士課程満期中退。その後、仏語、伊語の非常勤講師を務める。訳書にフランソワーズ・フュレ『幻想の過去』(バジリコ)、ベッペ・フェノーリオ『個人的な問題』(バジリコ)他。




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