島津、武家史における最後の勝者となる。
九州南端の雄、島津は悲願の全九州制覇を達成するかにみえた。が、制覇を目前に梟雄信長の憤死後成りあがった天下人秀吉の前に屈し、統一の野望は潰えた。秀吉亡き後、豊臣家を滅亡させた家康は本格政権を確立。盤石の徳川幕藩体制下、琉球侵略、膨れ上がった借入金の踏み倒しを経ながら島津はしぶとく生き延びるが、雌伏の時代は続く。そして動乱の幕末、ついに島津氏の薩摩藩は跳躍する。
目次
第六章 島津一族による九州統一とその挫折
第七章 幕藩体制下に組み込まれた島津一族
第八章 財政難との格闘
第九章 幕末に躍動する薩摩藩
第十章 回天の革命明治維新
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