バツイチ、アラサーのシングルマザー。私は女タクシードライバー。
昼夜ハンドルを握り、様々な人生を乗せて、大都会東京を縦横無尽に走り回る。
愛も怒りも哀しみも飲み込んで、前へ! タクシーガールは今日も走る、走る。
『タクシードライバー日誌』『血と骨』の梁石日と、芥川賞作家中上健次のDNAを受継ぐ純文学作家中上紀による新たな小説世界!
シングルマザーの女タクシードライバー、柿谷リカ。リカのタクシーには、それぞれの屈託を抱えながら大都会に生きる人々の人生が交差する。
梁石日と中上紀のコラボレーションによって紡がれる愛と勇気の物語。
目次
第一章|お台場 第二章|赤坂
第三章|多摩動物公園から南青山
第四章|高幡不動から高尾
第五章|浅草、押上
第六章|麻布十番とよみうりランド
第七章|多磨霊園から
第八章|北陸新幹線から都庁
第九章|上野から吉原
第十章|銀座、代官山、日暮里
第十一章|晴海ふ頭から六本木交差点
第十二章|ビンボーブリッジから熊野
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