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自主独立農民という仕事
タイトル 自主独立農民という仕事
――佐藤忠吉と木次乳業をめぐる人々

著者 森まゆみ

定価 1,500円(本体価格)+税

ISBN 978-4-86238-030-2

発売日 2007/3/17

内容

次代に手渡す「農」がある。

草の匂いがする牛乳や
山葡萄の香り高いワイン。
健康な野菜にホンモノの卵。
島根県木次は滋味に満ちている。
目指すは「地産地消」。

「町づくりだの村おこし、地域の活性化とさわいどりますが、地域は活性化する必要はない。むしろ鎮静化すべきだと思うとります」――佐藤忠吉語録

佐藤忠吉さんは島根県木次の「木次(きすき)乳業」を始めた人である。日本ではじめてパスチャライズ牛乳の販売をはじめ、60年代から有機農業に取り組むなど、新しい農業のあり方を模索してきた。
野菜や生乳など、素材の生産だけでなく、その素材を加工し、流通までも自分たちでできなければ、農民は都市の奴隷になってしまう。自分たちが健康でなければ、まともなものを作ることはできない。そんな使命感と危機感をいだきながら、自分の夢をカタチにしてきた。
今は仲間をつのって、葡萄園やワイナリー、パン屋、豆腐屋など、その土地で取れたものを加工して販売するゆるやかな共同体、「食の杜」を立ち上げている。美しく、新しい農村を夢見て、佐藤さんの「農」をめぐる挑戦は続いている。

木次乳業ホームページ

著者プロフィール ■森まゆみ(もり・まゆみ)
1954年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。作家、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』編集人。著書に『鴎外の坂』(新潮社・芸術選奨文部大臣新人賞)、『「即興詩人」のイタリア』(講談社・JTB紀行文学大賞)、『彰義隊遺聞』(新潮社)、『一葉の四季』(岩波新書)、『円朝ざんまい』(平凡社)、『森の人 四出井綱英の九十年』(晶文社)など多数がある。




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