ポップで刺激的な新感覚読書案内
村上春樹、ポール・オースターらの「青春小説」は、なぜ「探偵小説」のスタイルをとっていたのか? 新本格ミステリ派から、綿矢りさ、金原ひとみ世代、西尾維新らライトノベルの作家まで、現代文学の見取り図を描く試み。ボーナストラックとして、舞城王太郎+愛媛川十三の短編小説、評論も収録。
「青春小説を完全に殺害してください」という批評家の挑戦(「『鍵のかかった部屋』をいかに解体するか」)に、舞城王太郎が創作(「僕のお腹の中からはたぶん『金閣寺』が出てくる。」)で応えるコラボレーションは、批評と創作の稀有な対決例として必読。現代文学を読むのがより愉しくなる、ポップで刺激的な新感覚読書案内。
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