目指すは世界最強の権力!
粘り強い理想主義者として、
時に場当たり的な政治屋として、
またあるときは裏切られ打ちひしがれた妻として、
様々な貌をのぞかせながら歩んできた
ヒラリーの道。
詳細な記録と証言に基づき、ピューリッツアー賞記者が迫る、ヒラリー・ロダム・クリントンの実像!
歴史の表舞台に姿を現すまでの少女時代〜企業弁護士時代、そして積年の難題・医療保険改革にまで手を出した「最強のファーストレディ」の希望と挫折。ホワイトウォーターをはじめとする疑惑の数々を当時スクープした著者自ら詳述、検察官との泥仕合・ルインスキー事件だけでは見えなかったヒラリーとビルの実像が明らかに。政治家たちの試金石となった9・11、さらにイラク戦争に上院議員ヒラリーはいかに対処したか? 地球温暖化をめぐるアル・ゴアとの微妙な関係、そして最新の話題、迫りくる新星バラク・オバマの脅威まで。ヒラリーのすべてがわかれば、大統領選はもっとおもしろくなる。
本書によれば、ビル・クリントンが大統領職についていた八年間でヒラリーは大きく変わった。医療保険改革頓挫時には史上最低の支持率のファーストレディだった彼女が、大統領弾劾裁判の直前にはアメリカで最も尊敬されている女性に選ばれるまでになるのだ。アメリカ国民は「成し遂げたことによってではなく、何に耐え抜いたかにより」彼女を受け入れたのだ。
その間のホワイトウォーター事件やモニカ・ルインスキー事件、スター独立検察官の捜査など想像を絶する困難が彼女を襲う。毛沢東によれば政治とは流血を伴わない戦争であるという。まさにワシントンにおいては毎日が戦争なのだということが本書を読めばよくわかる。(訳者あとがきより)
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