みんな最期は死んじゃうのに、どうして生きているのかなあ
「ひとはなぜ必ず死ぬのに生きるのでしょうか?」一人の若者から届いたメールが、作家・田口ランディの心にスイッチを入れました。その問いに対する答えを探して、東大文学部の「死生学」ゼミに参加し、認知症老人のグループホームで働き、メキシコにマジックマッシュルームを体験しに行く日々。その過程で出会った、同じ問いを共有できるさまざまな人々と交わした、生きる意味について考える重量級の対話集。ひきこもり、ネット自殺、リストカットの時代に生きるための、心の処方箋です。
プロローグ──ひとはなぜ必ず死ぬのに生きるのでしょうか?
〈世界〉を経由して〈社会〉に戻る道すじ──宮台真司(首都大学東京教授、社会学)さんとの対話
死を想えば生きていることの重荷が降りる──藤原新也さん(写真家・作家)との対話
太古の時代の生命観をITで復元できるか──西垣通さん(東京大学情報学環教授、情報学)との対話
死者からのメッセージをどう読むか──内田樹さん(神戸女学院大学教授、現代思想・身体論)との対話
「みずから」と「おのずから」の「あわい」を生きる──竹内整一さん(東京大学教授、倫理学)との対話
ケアとは「ただ在ること」を肯定する体験──鷲田清一さん(大阪大学総長、臨床哲学)との対話
大丈夫、一生かけて帳尻が合えばいい──玄田有史さん(東京大学教授、労働経済学)との対話
ヒロシマとアウシュヴィッツの体験から──森達也さん(映画監督、作
家)との対話
頭で考えない!からだに訊け!──板橋興宗(御誕生寺住職)さんとの対話 |