「空気を読め!」は「世間」の同調圧力である!
日本社会の見えないオキテ、それが「世間」である。事件が起きマスコミで
報道されるたびに「犯人」にたいして極端なバッシングが起きるのも、「空気を読め!」という無言のプレッシャーが生じるのも、ケータイを使ったいじめが起きるのも、「世間」という同調圧力のなせるわざ。「お世話さまです」
おかげさまで」といった物言いにもさりげなく顔をのぞかせ、いじめ・うつ病・自殺の引き金にもなる「世間」。バブル崩壊以降とみに暴走しはじめた「世間」の危ない構造にメスを入れる長編評論。
はじめに──「強い個人」になる必要なんてない
第1章 ラジカルでヤバイ世間学──「世間学的エポケー」のすすめ
第2章 いじめ論──子どもの「プチ世間」の登場
第3章 うつ病論──「心理主義」はインチキである
第4章 恋愛論──なぜ日本の男はマザコンなのか
第5章 宗教論──正月の初詣は「宗教行事」なのか
第6章 ケータイ論──再生産される「世間」
第7章 風景論──公共性とは何か
第8章 格差社会論──暴走する「世間」
おわりに 阿部謹也さんの死
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