時を経た気配のあるものは、どこか安心、ささやかに幸せ。
マンションで一人暮らす岸本さんは、時を経た気配のあるものを身近に置いている。骨董的価値では計れないけれど、どこか安心。ささやかな幸せを運んでくれる。
オールドノリタケのティー碗で飲むお茶。
引き戸のある横浜家具のキャビネット。
赤い漆の飯器は一人用。
母から受け継いだ古伊万里や香蘭社の小皿。旅先の古道具店で見つけた思い出の品……。
そこに、ほんのり流れるのは、もしかしたら、なつかしい昭和の時間かもしれない。
カラー写真50点を収録(すべて著者の持ち物です)。 |