裸の数だけ愛がある。
ベテラン女性従業員の手記で垣間見るカップルズホテルのお仕事と密室の中の愛百態。
(本文から)
人間なんてひと皮むいたらみんな一緒……。
ちょっと乱暴ですが、ラブホテルの仕事をしていて、そんな風に思うことがあります。
壁越し、ドア越しに聞こえる絶頂の喘ぎ声も、私たちには単なる聞き慣れたBGM。ラブホテルの裏方から冷静に見る人間模様は、平凡な人たちのひと筋縄ではいかない下半身事情で満ちあふれています。決して楽でも快適でもないこの仕事を長く続けてこられたのも、赤裸々なお客さんたちの姿にいつまでも興味が尽きなかったからかも知れません。
第1章 ラブホテル従業員というお仕事
第2章 ラブホテル珍事件簿
第3章 千客万来、それぞれの趣味
第4章 風俗の人々
第5章 ラブホテルの昭和史
第6章 忘れられない仲間たち |