「パパはわたしを『あばずれの娘』と呼んだ。あまりに何度もそう呼ぶので、わたしはすっかり慣れてしまった。でも彼がわたしにさせたことには、絶対に慣れることなどできなかった」
不倫の子として生を受け伯母夫婦にひきとられたアーニャ。幼児期から酒癖の悪い伯父に暴力をふるわれ、六歳の頃からは性的虐待まで受ける。成長してからも恋人に精神的虐待を受けた果てに、その日の食べ物にも事欠き車上に寝泊りするホームレスとなるが、ブログを書き始めることによって遂に彼女の運命は転換する。
「家」と呼べる場所を求めてさまよう、一人の少女の痛ましい成長の過程を綴った実話。
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