年をとればとるほど、服装にも美容にも生活にも、賢く気を遣うべき。イギリスのファッション・ジャーナリストが長い間かけてつかんだ、人生を精一杯生きるためのエレガンスとは？　アラフォー世代に贈る、女性のための生き方バイブル。

醜い女なんていないのよ、いるのは怠け者の女たち――ヘレナ・ルビンスタイン

均整のとれた体型を保っているのに、特別なことは何もしてないの、という女性たちがいるでしょう？　私は彼女たちを羨んだりしないわ。ただ、彼女たちの言葉を鵜呑みにしないだけ　――ルシアナ・アヴェドン

内容について
著者のルシア・ヴァンダーポストは現在タイムズ紙で、読者の“スタイル・ジレンマ”に答えるコラムを連載しています。質問は、「娘と一緒にリッツ・ホテルへアフターヌーンティにいきますが、私たちはどんな服を着たらいいしょう？」といったファッションに関する質問が中心ながら、人生の先輩として、機知に富んだ回答には定評があります。そんな相談内容を一歩踏み込み、さらにターゲットを「仕事を持った既婚（あるいはパートナーや子供のいる）女性」に絞って、母親から娘に伝えるように書かれたのが本著です。
若い女性向きライフスタイルの手引書が多数ある中で、三十、四十代向きのそれはほとんどない、というのが執筆の動機、とあるインタヴューで話しています。
本書では、たとえば、ジーンズの装い方からパーティの開き方、プレゼントの贈り方まで、ヴァンダーポストが各分野の専門家への取材をとおして得た成功の秘訣について触れながら、豊かで楽しい人生となるライフスタイルを提案しています。どこで何が手に入るかという具体的なショップリストや機関のアドレスも掲載。
また、なぜ女性も仕事を持つべきなのか、友情とは何か、品格のある女性の洗練されたマナーとは何か、という精神面＋道徳面での手引きは腑に落ちることばかりです。彼女の持つ哲学は洋の東西を問わず、すべての女性に受け入れられるに違いありません。

■堤 けいこ
武蔵野美術短期大学生活デザイン学科卒業後、ロンドン大学大学院視覚芸術学部修士課程、同大学大学院歴史学部学位修了課程。ロンドンに11年在住。帰国後、さまざまな翻訳やインタビューを手掛けている。