帯推薦文は爆笑問題の太田光!
小説読みとして知られている太田が大絶賛!
皇太子時代の大正天皇をめぐる物語。
史実に基づく歴史伝奇小説。
キーワードは「鉄道」と「萌え」!
皇太子時代に大正天皇は、日本国内のみならず、朝鮮半島にまで視察旅行に出かけていた。厳重にスケジュールが決まっているにも関わらず、一人で散歩にでたり、人々に話しかけたり、かなり開放的な面を持たれていたという―。
そのような史実を下敷きにしながら、皇太子、お伴をしていた有栖川宮、新聞記者だった「電通」の創始者・権藤震二、同じく新聞記者の山路愛山、ときの政治家・山県有朋、小説家・江見水蔭、人類学者・坪井正五郎、そして日本の山を守っているという謎の民・スクナ族(このスクナ族だけは架空の登場人物)、その巫女であるサワ、スクナ族から離れ今は都会に住んでいる笙吉……など多くの登場人物が、皇太子といっしょに、高崎、軽井沢、長野、新潟、柏崎、高田、桐生、水戸など、明治の日本を旅し、近代化に揺れる日本を描く歴史伝奇小説
担当編集より
大正天皇は、どちらかというと印象の薄い方でしたが、最近の研究でさまざまなことがわかってきています。この小説の野望としては、まずこの大正天皇のイメージを変えたいということ。歴史に「たられば」はありませんが、もしお体がごじょうぶならば、日本のあり方ももう少し違っていたのではないか――そんな思いを託しています。 |