2004年「世界遺産」登録の霊山
開創1200年記念出版
人々は高野山へ向かう。様々な思いを込めて。
真言、曼荼羅、生と死、宇宙の真相、そして近代システムへの疑義。
不出世の思想家〈弘法大師空海〉と山の深い神秘に導かれた思索する
小説家の書き下ろし紀行。
世界遺産である聖地「高野山」―空海が開いた天空の都市―
明治以前は高野山全体を総本山金剛峯寺といい、「一山境内地」とされていた聖地。山内に点在する寺院は、塔頭寺院といい、現在境内にある117の寺院の内、52の寺院が宿坊として一般の参拝者も宿泊が出来る。
山内は「奥之院」と「檀上伽藍」を二大聖地とし、今も信仰を集めている。また近年はパワースポットとして注目されている。
【高野山開創1200年】平成27年、高野山は弘法大師空海の手で密教の道場が開かれてから1200年目を迎える。弘法大師は都の喧噪を遠く離れ、紀伊山地の雄大な自然に抱かれた高野山を密教の道場建設の地として選んだ。国や社会の安泰を永遠に祈り、多くの人々の幸福のために活躍しうる人材を育成したいという思いが、1200年という大きな節目を迎え、次の百年、千年への新たな時代への扉が開かれる。
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